読書、映画、ゲーム、音楽ライブ、そういった体験から得られる興奮、感動は、私にとって旅行のようなものだ。
もちろん実際の旅(一人旅に限る)でも、特有の興奮がある。
出産というのはきっと感動の最たるものだから、これは旅のひとつになり、とてつもない興奮を感じられるはずだ。
そう思っていたのだが、どうやらジャンルが違うのだなということが分かった。
メモしておこうと出産時の記憶を辿って書き起こしていて気付いた。
三体を読んだ時、ガンダムUCを見た時、初めてライブに行って光る棒を振った時、OUTER WILDSを、Detroit: Become Humanを、ELDEN RINGを初めてやった時、一人で京都を、ユタを歩いた時、飛行機に乗る時……そういう時の溢れるなにか、あの感覚、出産からここまでにあっただろうか。
別物に決まってるだろと思われるかもしれないけれど、やってみて書いてみて初めて「あ、別物なんだ」と認識した。
こんなにすごく興奮しそうなことなのに、私にとって、旅行枠ではなくて日常枠だったんだなぁ。
と、書いてみたものの、明文化するとやっぱりちょっと違う気もする。
感覚を書き残すって難しい。