書く習慣お題
「ルールは破るためにある」というフレーズを初めて耳にしたのはいつだったか。 あまり魅力的な響きではなかったが、書道をかじって守破離の概念を知ったときに、それは私の心の中でほんのほんのほんの少しだけ魅力を得た。 ルールを知らなければ、破ること…
快晴は、数年前に引退した。 130年勤め上げ、いなくなった後は大丈夫かしらん?などと考えてみたものの、晴れがいればみんな十分のようであった。 快晴というのはまさしくよい天気だ。一面紺碧の昼は胸をときめかせる。一面群青の夜は心を穏やかにする。 さ…
言葉にできないことは、年々減っている。 自身の語彙や経験が増えたから、と胸を張って言えたらよかったけれど、おそらく違う。 大量の他者の言葉に、簡単に触れることができる、この時代のおかげだろう。自分で言葉にする前に他人の言葉を検索して、そうそ…
春爛漫、をそれと感じるようになったのは、社会人になり一人暮らしを始めた頃からだ。 ちょうど今、道路脇に鮮やかなピンク色のツツジが咲き誇り、目の前をモンシロチョウが横切っていった。こういうものがただの背景として流れずに、目にとまることが増えた…